MS-DOSってご存知ですか?dBASEは?
パソコン創成期、MS-DOSというオペレーティングシステムが主流でした。当初は個人利用が主だったパーソナルコンピュータは、業務にも活用されるようになり、dBASEというDBMS(データベース管理ソフト)が発売されました。
- MS-DOSはWindowsが生まれる前、Microsoftが主力にしていたOSです。
- dBASEは現代に置き換えると、ExcelとAccessの中間的な存在でしょうか。
目的
長年愛用されたPC-9801が、いよいよ壊れそうなので、Windows10に置き換えます。同時にdBASEで開発されたシステムをC#で再構築します。
フロー
- 基幹システムからEXCEL、CSVのデータを受け取ります。
- 変換、計算を行い、SQL Serverへ書き出します。
- 各種資料ごとに計算を行い、データを作成します。
- 必要に応じて、データ修正を行います。
- EXCEL資料を生成します。
ポイント
MS-DOSからWindows10という、大きな世代の隔たりがあります。今風の画面、アウトプットイメージで再設計し、直感的に使いやすい作りを目指しました。
開発はみっちりとヒアリングから時間をかけました。概要設計を提示したところで、「使ってみないとわからない」というユーザー様より魔法の言葉をいただきました。
という事で、ウォーターフォール型からアジャイル型にスイッチ。
仕様
- 言語:C#
- データベース:SQL Server Express
- アウトプット:Excel
アウトプットをExcelにしたのは、システムから自動作成後にユーザー様で加工出来るようにするという理由からです。資料は経営会議で使われます。
具体的な手法はExcelテンプレートを参照し、セルに文字を埋め込んでいくものです。工夫しないと結構重い処理になりがちですね。
苦労した点
dBASEのシステムは、なんとユーザー様で構築されたものでした。とても良く考えて作られており、ハードルが高まります。さらに、私はdBASEを触った事が無かったので、開発されたご担当者様の記憶を辿りつつ、アウトプットと画面遷移から仕様を掘り下げるということで、更にハードルは上がり・・・
雑感
久ぶりにPC-9801を前にして、とても懐かしく、感情がこみ上げてきました。 私が初めてNEC TK-80に触れて、その後時代と共にPC-8001、8801、9801へとつながります。社会人になり、オフコンからパソコンへ移行した時は、PC-9801でNetware、PC-COBOL、DataFLEX等・・・随分と懐かしいです。